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座り心地の良いソファってどんなソファ?ソファの快適性・くつろぎ感を決めるポイントを家具のプロが徹底解説!
座り心地の良いソファって
ソファの快適性・くつろぎ感を
「ソファの座り心地」と聞いて、思い浮かべるのはどんなポイントでしょうか。座面の柔らかさ、沈み込み具合、弾力、背もたれやひじ掛けの角度や素材という方もいらっしゃるかもしれません。硬いソファがお好みの方もいらっしゃれば、柔らかいソファーがお好みの方もいらっしゃいます。つまりソファの座り心地を決めるのは「その人の好み」と言う他なさそうです。
「ソファは座るものであってあまり寝ることはない」という生活スタイルの方に、カッチリとしたフォルムが特徴のソファをご紹介します。カフェやオシャレな美容院に置いてあるようなインテリア性の高いソファ。寝そべることが想定されていないため、ひじ掛けに木材が使用されていることもあります。
前段とは対照的に、ベッド感覚でくつろげるロータイプのソファはおうち時間をたっぷりリラックスして使いたい方におすすめです。座面の高さが低く、フロア(床)に近いソファは、視線が低く保たれることで安定感が生まれくつろぎ感と落ち着きのあるお部屋を実現します。
床でゴロゴロ…とまではいかないけれど、適度な開放感とカッチリとしたフォーマルな雰囲気を両立させたい場合に、座面が広めのカウチソファはいかがいでしょう。
座面が広いソファが良いと思っていても、日本ではリビングスペースが限られている場合が多いので、希望のサイズのソファが入らないこともあります。 ダイニングとリビングを融合させるような使い方として、ダイニングテーブルにソファを組み合わせるというパターンもあります。この場合の座り心地の良さは、ダイニングで食事をするだけでなく、手紙などを書いたりパソコンワークをしたりする際もソファのくつろぎ感を得られる点です。また、座高が高く脚の長いタイプはソファの下のお掃除もしやすく、ベンチタイプは省スペースで大人数が座れます。 ここからはソファの形状やタイプではなく、張地やスプリング(バネ)など、構造や素材について解説していきます。
ソファの素材はベッドなどと同じように、スプリングやウレタンで出来ています。スプリングを囲むようにウレタンなどの衝撃吸収材が巻かれていますが、このウレタンにも種類やグレードがあり、耐久性の高いものやへたりにくいものはお値段も高くなっていきます。
スプリングにはいくつか種類があります。代表的なものはポケットコイルと言って、らせん状のバネを不織布に包んで並べたものです。ポケットコイルはバネのひとつひとつが独立しており、点で支える構造のため、体圧分散性が高いことが特長です。また、ソファに着座しているときに隣に人が座っても衝撃が少ないことが挙げられます。
背もたれが高いソファのことをハイバックと呼びます。ハイバッグは背が肩甲骨から頭まで支えるくらいの高さがあり、かなりゆったりと楽に座ることができます。テレビを観るときも頭を背もたれに預けて見ることができるため、長時間の視聴でも疲れにくいのが特長です。人間の頭はかなり重さがあり、成人の場合は約4~6kgもあると言われています。この重さを肩に乗せたまま数時間を過ごすわけですから、ソファの背もたれが高く、頭や肩まで支えがあることでリラックス感を感じる方も多いかもしれません。 座面に奥行きがあるソファの場合、深く座ると必然的に腰が前に出てゆったりとした姿勢で座ることができます。また、寝転がる場合も幅があるため下に落ちにくく、安心してうたた寝ができます。座面の広いソファはインテリア性も高く、お部屋に安定感と開放感がでるため近年人気のスタイルです。 ひじ掛け(肘置き)はアームレストとも呼ばれる通り、肘を置いて休んだりヘッドレスト代わりに頭を置いてくつろいだりするのに便利です。ひじ掛けの幅が広いものや狭いものがあり、なかにはひじ掛けがないアームレスタイプや、片肘のソファもあります。一見、ひじ掛けはあったほうがいいと感じられる方が多いですが、アームレスだと横方向からも腰掛けることができるため、狭いお部屋でもソファを有効に使うことができます。また片肘のソファはカウチソファのように頭を片方のアームレストに乗せたまま足を伸ばして寝そべることができるので、長身の方ものびのびとくつろげる良さがあります。 座面の高いソファは立ち座りが楽にできます。またソファの下に空間ができるため、お掃除がしやすく清潔に保つことができます。座面の低いソファは座ったときに自然と視線が見上げるようになるため、天井を高く見せて開放感を高めます。また、床に近い生活ができるため、座ったときに脚を伸ばすなどくつろぎ感を優先したい場合や万が一ソファから落ちてしまった時のリスクを抑えたい場合、例えば小さなお子様がいらっしゃるご家庭にはおすすめです。 実際に家具屋さんやショールームへ足を運び、ソファを選ぶ際に確認すべきポイントがあるとすればどこなのでしょうか。ここからはプロがおすすめするソファ選びのポイントを解説していきましょう。
ソファの座り心地や耐久性を決めるのは、内部のウレタンやスプリングです。内部まで見ることは難しいかもしれませんが、どんなウレタンやスプリングが使われているか、可能な限り確認しましょう。ウレタンは気泡が細かくしっとりもっちりとした感触のものがベターです。内部に硬いウレタンを使うこともありますが、あまりに浅い部分から硬めのウレタンがあるとお尻をついたときにドンっという違和感がある場合もあります。体圧分散をどのようにしているか、内部構造を確認すると座り心地にも納得することができます。 ソファはリビングで使用するので、飲み物をこぼしたり汗が付着したりすることも考えなくてはなりません。合成皮革は加水分解といって水分が付着し経年劣化するとポロポロと剥がれ落ちてきます。布や革はメジャーな素材ですが、やはりお手入れは必要です。お手入れの方法や頻度を確認し、耐久性の高い素材を選ぶことによって、座り心地の良い状態を長く保つことができます。 家具屋さんやショールームでゴロンと寝転がったりソファに大の字に座ったりするのは恥ずかしいかもしれませんが、しっかりとお店の方に許可を取ったうえで靴を脱ぎ、カバーをもらうなど足を直接ソファの上に乗せない、ファンデーションなどのメイクを商品につけないなど節度を守れば実際に使う姿勢で確認するのはとても大切なことです。納得のいくお買い物ができるよう、迷ったときはいろいろな座り方を試したうえで購入しましょう。 ソファはくつろぐための椅子ですから、長い時間をそこで過ごします。ご購入になる際は5分以上座ってみて、座り心地の変化や立ち上がりやすさを確認してみましょう。ウレタンの弾力や反発力を確かめることで、安心してソファをお選びいただくことができます。 座面の低いソファや沈み込みの大きいソファは、座ったときには包まれるような心地よさを感じますが体力の落ちている方やご高齢の方には立ち上がりが難しいソファです。ソファを買うときには座りやすさと共に立ち上がりやすさも確認して、生活の上で使いやすいものを選びましょう。 いかがでしたでしょうか。ソファのタイプ(形状)や各部位の役割、内部構造についてご理解を頂くことで、ご自身に必要なものやそうでないものが見えてきたのではないでしょうか。必要なものを取捨選択いただくことで、本当に欲しい一台を思い描くことができれば、良いソファ選びに繋がります。ぜひあなたの理想のソファとめぐり合ってくださいね。 背とアームが同じ高さのデザインは、お部屋の中心に配置しても開放的ですっきりと見せてくれます。脚の高さを変えたり、自由な使い方でおくつろぎいただけます。 黒のスチール脚と削ぎ落されたシンプルなフォルムに背のスリットが際立つ、アーバンモダンなデザインです。各ピース単体でもスタイリッシュなのでコンパクトなのに存在感があります。 スツールの座クッションを置き換えることで、カウチセットとして使用が可能なので、ゆったりとくつろぐことも、お客様をお迎えすることも、1台で数通りの使い方ができるソファです。また、背クッションと座クッションにたっぷりとフェザーを使用した贅沢な座り心地に仕上げております。
どんなソファ?
決めるポイントを家具のプロが徹底解説!
1.ソファの座り心地は何で決まる?
あなたがもし座り心地の良いソファをお探しであれば、まずはご自身の好みをしっかりと把握することから始めてみましょう。この記事では様々なソファのパターンをご紹介しながら、それぞれのソファの座り心地の良さをご紹介してまいります。
2.自分好みのソファを見つけよう!タイプ別おすすめソファ5パターン
ソファでは寝ない!という方に。インテリア性重視のモダンソファ
座面の広さと硬さは、体重をしっかりと支えてなおかつ立ち上がりやすいように弾力に優れています。また、長時間座っても疲れないように、縦の荷重に対しての体圧分散が考えられています。応接間や土足で歩くお部屋のソファに最適です。
ゴロゴロくつろげる!ベッドに近いゆったり系ソファ
なおかつ、背もたれも低く設計されたソファは、視線を遮らずお部屋を広く見せて開放感を演出します。シンプルな見た目はクッションやブランケットとも相性が良く、ついついごろごろと横たわってしまいたくなります。
インテリア性もくつろぎ感もちょうどいい!座面広めのリゾート風ソファ
カウチソファは一般的な直線のソファの全部もしくは、一部が横たわることができるタイプのソファです。カウチソファのいいところは、大人数が座れる上に誰か一人が横になった場合もソファを占領しないという点と言えます。その意味では、家族全員の座り心地がいいソファです。
カウチソファは寝そべることが想定されているため座面が広く、相対して背もたれは低めに設計されています。座面が広いとソファの上に足を上げてくつろぐこともできるため、床で寝転がったり胡坐で座ったりすることに慣れていて、室内での土足文化があまりない日本では特に人気の高いソファです。
スペース有効使い!生活導線を邪魔しないコンパクトなソファ
生活導線を考えるとなるべくコンパクトなソファであることも重要なポイントです。座面を広く保ちながらソファの奥行きをコンパクトにしようとすると、背もたれを薄くする必要がありますが、あまりに背もたれを薄くしてしまうと今度は壁付けにしたときに頭が壁に当たってしまいます。そのような点を考慮しながら快適な座り心地を実現しているソファを選ぶと、座っているときはもちろん、家事や部屋の移動など立ち上がったり歩いたりしているときにも心地よく暮らすことができます。
ダイニングテーブルにもマッチする座高の高いソファ
3.ソファの素材・形状・生地・硬さ・座の高さから選ぶ座り心地の良いソファ
ウレタン(体圧分散効果・硬さ・柔らかさ)
ウレタンはスポンジのように空気を含んでいるので、空気の穴が大きいと柔らかさはありますがへたりも早くなります。密度が高く、しっとりもっちりとした弾力のあるウレタンを選ぶようにしましょう。ソファを選ぶ時は、単に柔らかいソファを選ぶのではなく、中のウレタンの密度まで確認すると良いソファ選びができます。
スプリング(体圧分散効果・硬さ・柔らかさ)
ポケットコイルのバネが独立せず、全体で繋がっているのがコイルスプリングです。コイルスプリングはらせん状のバネが横方向にも連結しつながった形状をしています。独立していないため面で支える構造ですがしっかりとした沈み込みと弾力を実現し、さらにポケットで包まれていないため通気性にも優れ、耐久性も高いのが特徴です。
ほかに、S字スプリングと言って座面全体に波型のバネが這わせてあるものもあります。S字スプリングは面で支える構造のため沈み込みは少ないですが、ソファが極端に軽量化できコストパフォーマンスにも優れています。
背もたれの高さ
ただ、背もたれの高いソファはお部屋の見通しが悪くなり、存在感が出てしまうためデザイン的には好みが分かれるソファです。
座面の奥行
ひじ掛けの幅や素材
座面の高さ
4.ソファのコスパはどこで決まる?座り心地に惑わされずに見てほしい点は「耐久性」
実際に座ってみるときに確認すべきポイント
素材のウレタンやスプリング
スプリングは体圧分散や座り心地に大きく影響しているだけでなく、通気性にも関わっています。日本は湿度が高く温度変化も大きい気候なので、通気性のあるソファを選ぶことは、耐久性の高いソファを選ぶことにも繋がります。
表面素材の耐久性(特に合成皮革)
寝ころんだり深く座ってみて確認する
5分以上は座ってみること
立ち上がるときに大変ではないか
5.まとめ|座り心地のいいソファ選びは、ソファーのタイプ(形状)や素材、部位の役割を理解した上で好みの一台を選ぶことで実現できる
6.INCOONで人気のおすすめソファ
ライフスタイルに合わせて変化するソファ
ミニマルフォルムでディテールにこだわったソファ
フェザーたっぷりで贅沢な座り心地のソファ